羽田に滑走路が増えれば沖縄が風邪をひく、とは言い切れないんじゃないかと。

旅ネタの代表、ヒコーキを取り巻くニュースが羽田の発着枠拡大を前にしてあれこれ出ているようで。いつも南西方向を見ているこのブログ的に八重山視点からの切り口でひとまとめ。

手始めは茨城から上海まで¥4000で運んでくれる格安席。きっとこんなんだと思うけど。


安くても、こんな飛行機のシートはお断り。
「SkyRider Airplane Seats」 : ギズモード・ジャパン

格安の立ち乗り席という発想を知ったのはそんな前のことじゃなかったけど、まさか日本を発着するヒコーキにこれほど早くやってくるとは思ってませんでした。なんたって上海まで¥4000ですから、あずさ回数券で新宿から松本まで行くより安い(じぶん基準)んすから、このうえ羽田の発着枠が増えて海外に向けてこんなヒコーキばんばん飛んじゃったらまずいよ、という危機感が沖縄で増しているようです。
沖縄観光に悪影響 羽田新滑走路 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース

円高のうえにLCC(格安ヒコーキ屋)の参入ときたら、沖縄サイドはたまったもんじゃないっすよね。この記事には羽田利用のメリットの核心を突く要因が列挙されてます。

(1)列車増発などで首都圏からのアクセス利便性が高い
(2)円高
(3)欧米定期便の増便
(4)LCC各社の参入
(5)日本航空の機材小型化により沖縄便の座席数減少

ほんでここで沖縄よりさらに先、八重山に視点を移してみれば、頑張った教育旅行誘致キャラバンの結果は「満足度は高いけど費用は高い」だし、シマを代表するバス会社がバス事業から撤退しちゃうくらい団体客が減ってるっていうのが実際のところ。
八重山への教育旅行誘致 費用面が課題に【八重山毎日新聞オンライン】石垣島・竹富島・黒島・西表島・小浜島・波照間島・与那国島などのローカルニュース
平田観光、バス事業から撤退 旅行形態が変化【八重山毎日新聞オンライン】石垣島・竹富島・黒島・西表島・小浜島・波照間島・与那国島などのローカルニュース

バス会社の撤退はかなり驚きました。厳しい、ってよりいよいよ変化についていかないと、っていうことなんでしょう。最近の八重山毎日紙でもLCCを脅威と見たコラムが掲載されてます。
最近、LCC(ローコストキャリア)という…【八重山毎日新聞オンライン】石垣島・竹富島・黒島・西表島・小浜島・波照間島・与那国島などのローカルニュース

ヒコーキ代が高くても、乗り継ぎに時間がかかってもシマに向かおうとするワタシ(と同じ方向性の人たち)は酔狂だと思われちゃってるんだろうなあ、今は。なんたって同じ南の島にいくなら海外の方が安く済むんだから。ただ、ひとっつだけ、これからの考え方のヒントになりそうな一節がこのコラムにありました。

海外LCCが台北~石垣~東京などの路線を開設するかも知れない

これですよ。脅威として書かれた一節に見えるけどこれヒントですよまえにも取り上げたけど、経由便ですよ。離島であれば観光の足はヒコーキ。そのヒコーキがどれほど客をシマに運んできてくれるかが鍵と考えるなら、今までは那覇からの入域がほとんどだった流れを変えてくれる経由便、しかもLCCで格安っていうのは逆に八重山諸島にとってはプラスになるんじゃないかと思ってしまうんですが、どうでしょう。

台北から石垣空港までなんて30分くらいでしょ。ウチから準急で池袋出るくらい(じぶん基準)なもんだよ。最初にあげた格安席をみっちり並べた小型機を台北の松山空港から飛ばせば、東京から熱海あたりに新幹線で遊びにいく気分で台湾の人来てくれないかな。なんてね。や、台湾に限らずその向こうにはもっと人がいっぱい住んでるし。なんたってその間の海に浮かぶ島のことで揉めるくらい近いんだから。

受けて立つJTAだってヒコーキのいくつかを格安席にして安い値段で客乗せて(どうせ乗ってる時間短いし)、空いたスペースでシーズンによく積み残しが問題になる生鮮品を運べば、シマから大都市へのブランド果実の物流が安定しそうなもんです。こういうとこ既存の企業じゃあ転換が難しいのかもしれないけど、このコラムでも「激動」っていう言葉を使っている程だからちょっとは考えてみたらどうだろ。

 
シマに安く行けるだけでなく、シマとシマの間が移動しやすくなれば観光にもいい結果が出るはずさ。観光とか商業って人が行ったり来たりしてナンボだからねー(じぶん基準)。